CREATOR
魚井宏高
大阪電気通信大学総合情報学部デジタルゲーム学科教授
2009
04.01
ヒューマンインターフェースを研究する大阪電気通信大学教授
「KAKEHASHI」第15回目インタビューにお伺いしたのは、大阪電気通信大学の魚井宏高教授です!
私たちが取材に伺うと、なんと先生はゼミ中!エッ取材できるの?と思っていたら、サラッとゼミを抜けてこられました(笑)卒業研究の中間発表で、学生同士が意見しあってやっているので大丈夫なんだそうです!!なんだか先生のゼミ、すごく盛り上がってそうでしたよ~☆
お話してみると、なるほどそれも納得。すごく親しみやすい、ユーモアあふれる先生なんです。魚井先生の研究は、「ヒューマンインターフェース」の開発。それだけ聞くと小難しそう~な研究に聞こえますが・・・さすが大学の先生です。インタビューでご自身の研究について分かりやすく、詳しくお話してくださいました!
普通、パソコンってキーボードで情報を入力していきますよね。でも、世の中はみんながみんなキーボードを叩きたいわけじゃないはずです。ドラムを叩くのが好きな人もいるし、ピアノを弾くのが好きな人もいるし。そういう人向けの入力装置(=インターフェース)があってもいいんじゃないかなと、私は思うんですよ。実際にドラムとかギターを演奏してパソコンに文字を入力することができたらすごい楽しいでしょ。ギターでジャカジャカジャカジャカって早く鳴らすとカーソルが動くとか、そういうものをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
楽器でなくても、ヒトと機械をつなぐものは全部研究対象だと思ってますよ。言語でも、環境でも、なんでもコミュニケーションシステムになり得ますからね。その年その年で、生徒の興味のあるものを研究対象にしてます。興味のある人がいればハードを作ることもしますね。多いのはやっぱり楽器系統ですけどね。
楽器関係は、いかに音楽性を失わずに入力装置として使えるようにするかというのがすごく難しいです。ただ単に、「この音はこの文字」というふうにするだけだと、入力していくときに音楽にならないでしょ。そしたら、いくら演奏するのがすきな人が使っても、演奏できないじゃない(笑)。音楽としての快適さをいかに文字入力に結び付けるか、というのが研究の一番の課題ですね。
レゴ好きですね~。粘土みたいな感覚だけど、手を汚さずにいろんなことができるのがいいです。最近は世間でもブームになってきてますよね。簡単に作れて簡単に壊せるのが魅力ですよね。家にレゴ、300セットくらいありますよ(笑)
そうなんですよ。レゴってコンピューターでプログラムを打ち込んで動かせるんですよ!それが授業でかなり役に立っていてね。ロボットのシミュレーションをするのってすごく難しいでしょう。大がかりなロボットを用意するのも大変だし、壊してしまったらどうしようって思うし。でもレゴだったら、壊しても大丈夫だしすぐに組めるから、学生も安心してシミュレーションできます。僕はいつも最初の授業で、組んだレゴを「ガシャーン」て落として見せるんですよ(笑)学生も壊しても大丈夫っていうのが分かって、レゴを使っていろいろ試してますね。授業も楽しくなりますしね!
レゴを使ってシミュレーションをしていくなんて、先生の授業すごく楽しそうですよね!先生もかなり面白い人だし(笑)。新しいキーボードを作るのも、「役に立つかどうかよりも、まずは作ってみること」というチャレンジングな発言をされていたのが、印象的です。
興味深いお話をたくさん聞かせていただいて、大変参考になりました!
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