未来とつながろう KAKEHASHI

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KAKEHASHIについて

KAKEHASHI PROJECT設立趣意

メディアアート (メディア芸術/New media art)と総称されるコンピュータグラフィックス、人工知能、インタラクティブテクノロジーなどを駆使したアート作品は、すでに半世紀の歴史をもつまでにもなりました。その間、《アルスエレクトロニカフェスティバル》や《SIGGRAPH》、《ISEA》等、海外ではアートとテクノロジーの両側からメディアアートを検証する活動も根付き、毎回多くの参加者を集めております。
 一方、日本でも様々なフェスティバルが近年開催されていますが、当事者や一般の方がまだメディアアートを身近に感じる状況ではありません。これは、表現者(アーティスト、クリエイター)と、その環境をとりまく科学技術関連分野の研究者たちが基礎研究情報を共有するための場が少ないことや、経済活動の中にメディアアートが組み込まれる素地がないことに起因しているのではないかと考えます。
そのような背景を踏まえ、今回、私たちは関西におけるクリエイティブ活性化のため「KAKEHASHI PROJECT」を立ち上げました。
「KAKEHASHI PROJECT」では、アーティストとテクノロジスト、才能と技術、ナレッジとビジネス、日本と世界をつなげる未来への「懸け橋」の一助となるべく、メディアアートに関する様々な活動機会の創出を仕掛けてまいります。

大阪電気通信大学教授 原久子 /  大阪電気通信大学教授 上善恒雄 /  AD&Aキュレーター 小西小多郎 /  
サウンドアーティスト mamoru /  株式会社大広 大地伸和 /  株式会社大広 大政剛 /  株式会社大広 難波寛明 /  株式会社大広 千地絢子

設立インタビュー

こんにちは!はじめまして。「KAKEHASHI」プロジェクト事務局、記者の稲垣です!

「関西にゆかりのある、クリエイティブに関わる様々な人々をつないでいこう」というこのプロジェクト。クリエイターと一言で言っても、アーティスト・研究者・プログラマーなどいろんな分野の方々に参加していただく予定なんです!

私をはじめ事務局のメンバーで一人一人のクリエイターに実際にお会いして取材をし、このサイトにアーカイヴを作成しながら、関西出身or関西を拠点にしているクリエイターの方々の「KAKEHASHI」をつくりあげていきます。

プロジェクトの内容に関して、「KAKEHASHI」プロジェクトの中心となる事務局メンバーであり、このプロジェクト発足のきっかけとなった原久子先生(大阪電気通信大学教授)と、大地伸和さん(株式会社大広)に、プロジェクトについてのお話を伺ってきました!

─ 様々なクリエイターをつなぐ『KAKEHASHI』を作りたい

大地「まずは、この『KAKEHASHI』プロジェクトを発足させたきっかけから。」
原「メディアアートに携わる中で、研究者・技術者の方とアーティストが出会う機会や手段って、実はなかなか無いんですよね。同じ分野のクリエイターとは交流があっても、理系の人間と文系…美術の人間が会うということは。でも技術というのは、技術者の『もっと新しいものを開発していきたい』という気持ちと、アーティストの『イメージを作品化したい』と技術を求める思いが合わさって開発されていくべきなんです。『こういう技術があるから何ができるか?』という考え方で、アーティストが作品を作るのは本末転倒で。それで、それを繋ぐ場所がほしい、という提案でこのプロジェクトが発足したんです。」
大地「アーティストそのもののアーカイヴが無いという悩みもありましたよね。」
原「アーカイヴは一人だけの中にあっても意味が無いんですよ。アーカイヴって、そこに直接アクセスしないと活きないものですよね。今まで私たちは人との関わりの中で個人のアーカイヴを持って活動してきたけども、もっとたくさんの人に利用されてこそ、情報って価値があると思うんですよ。」
大地「ところで事務局の中心メンバーとしては、原先生の他に3人の方々に参加して頂いていますが…」
原「そうですね。同じ電通大の工学博士である、上善恒雄教授。それから、キュレーターの小西小多郎さん、サウンドアーティストのMamoruさん。『人々をつなぐ』って人的な部分がすごく大きくて、様々なノウハウや人脈が必要になってきますよね。世代も違う、分野も違う4人が集まることによって、大きな人脈と色々な視点が生まれてくると思うんです。」

─ 個人と個人のリアルなネットワークを生み出す場所

大地「今までにも、こういうプロジェクトはあったと思うんですが、過去のものとどう変化させて作っていきましょうか?」
原「たとえばCANONさんのART LABOなど、企業がアーティストとコラボするようなものは今までも多くありましたね。でも、企業がやる場合、どうしても新しい技術というのは守秘義務もあるでしょうし、成果発表という形で見ることはできても、直接的に技術者とアーティストをつなげる場というのとは少し違ってくると思うんです。今回のプロジェクトはもっと個人と個人をつなぐ、フラットなものにしていきたいと思っていて。企業視点とは異なるネットワークを作っていきたいと思っているんです。」
大地「実際、理系の方とメディアアートのアーティストの距離というのは遠いですもんね。」
原「理系の方たちは様々な学会があって、その世界の人脈があり、知識の共有がされているけれど、離れたところでそれを共有するというのはすごく難しい。19世紀のメジャーな作家の展覧会に行く人はいても、メディアアートの展覧会に行く人はなかなかいないものです。でもそういう色んな人たちをこのプロジェクトで繋ぐことになるわけで、それがオンライン上のものだけでなく、リアルな繋がりを作っていきたいと。」
大地「一人ずつお会いしていくという作業を通して、人々のつながりを事務局で深く持っていきたいですね。ありがとうございました。」

アーティスト、研究者、プログラマー…分野の違う方々がどんどんこのプロジェクトをきっかけに交流が出来て、それでまた新しい作品が生まれる場になる。 なにより私はアートにも音楽にもIT技術にもすごく興味があるので、それぞれのプロのクリエイターに会えて話が聞けるんだと思うと、ドキドキしちゃいます! そんなわけで、これから色んなクリエイターの方々のお話をアップしていきます。今回紹介しきれなかった、事務局の教授やアーティストに関してもまた詳しい記事を書く予定なので、皆様、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
KAKEHASHI 運営事務局

〒530-8263 大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー
株式会社大広 大阪本社内 KAKEHASHIプロジェクト

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