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2009
02.19

【堀尾寛太】電磁石を使ったライブパフォーマンスを行うアーティスト

Author:運営事務局

Tags: 堀尾寛太

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「KAKEHASHI」第4回目のインタビューは、電磁石やモータ等を使ってライブパフォーマンスやインスタレーション作品の制作活動を行っている、堀尾寛太さん。
堀尾さんは、なんと作品からはちょっと想像しにくい、すごく親しみやすいヒップホップの似合うお兄さん!という感じでした。ヒゲがすごい長くて驚きました!10cmくらいはあったと思います。

ライブをしてらしたらすぐに分かりますね!!(笑)
 
海外でのライブも数多く行われていて、海外のアーティストとのコラボ作品もたくさん作っていらっしゃいます。取材はAD&Aギャラリーでさせて頂いたんですが、下のギャラリーでメキシコ在住のMario de Vegaさんと公開制作作品を展示されてました!
 
取材には堀尾さんがパソコンを持ってきてくださって、ご自身の色んな作品を見せてくださいました。
 
 
 
■電磁石やモータから、面白い現象を生み出す作品
 
──まずは、particleという作品ですね。これは、どういったモノなんですか?
 
堀尾:particleは、9つの電磁石とクリップを使った作品です。9つの穴にランダムに電磁波を流すと、クリップがそれに反応して吸いついたり離れたりするのが面白いなあと思って作ったんです。板に空いている穴に電磁波が流れるようになっていて、電磁波がくると、板に上に散らばっているクリップの切れ端がカタカタって反応して動くんですね。実は作品自体がものすっごく小さなものなので、ライブで発表するときは大きなスクリーンに上からカメラで撮影したものを映してパフォーマンスしてます。音も、板とクリップの摩擦をスピーカーで大きくして流しているんですよ。
 
──クリップ、すごい速さで動くんですね!動きがすごい面白い!
 
堀尾:でしょう!この動きが面白いなぁと思って。音を動きで表現できるというか。「round trip 」や「EM#3」もそうなんですが、これはもっと「音を動きで表現できる」という面では分かりやすいですね。これは板の下で電磁石が円を描いて回っていて、クリップがそれについていっているんですが。クリップの動きがすごい速くてカメラがついていってないんですよね(笑)こんな感じで、
 
──堀尾さんが一番気に入っている作品というのはどれになるんですか?
 
堀尾:友達の梅田哲也くんが家に泊まりにきたときに一緒に作ったんですが、「viewKoma」というタイトルでアップしている動画作品が一番気に入ってますね。これはうちのキッチンで、手前にあるのが梅田くんが作った機械。で、ヘッドホンとかを僕がやってます。これはカメラの裏側で僕らが待ち構えてて、ヘッドホンや棒なんかを手動で動かしてるんです。動画って、そういう枠があるのがすごい面白いなと思って。画面の裏側で僕らが待ち構えていろいろしてるのが、見えないようで見えるというのがね。
もともとはストリーミングでライブをやろうと思ってやったときの記録映像で、おもしろさを出そうとかしていたわけではないんです。映像という枠を意識せずに撮った結果、偶然に発見されたという感じなんですね。なんか面白いですよね(笑)
 
 
 
■求む電磁石マニア
 
──活動の中ではライブパフォーマンスが多いそうですが・・・
 
堀尾:そうですね。ライブのほうが僕も好きです。僕はもともと、美術っていうよりも音楽からきているので。ライブのほうが呼んでもらえる機会も多いですし、そういうものだと認識されてるんだと思います(笑)
 
──なるほど!作品をつくるときのきっかけって何なんですか?
 
堀尾:急に思いついて、ガッて作っちゃう作品もありますし、段階的に遊んでるものが発展してきて作品になるということも多いですね。何かをやってやろう!と思って作品を作ることはあまりないです。僕が作品を作るときって、すごい手探りな中からやるんですよ。電磁石の仕掛けを作っていても、なんかこう・・・完璧なプロセスはなくて、試行錯誤の繰り返しで「あっ面白いのできた!」ていう。電磁石って使うのが難しいんですよ。発熱もすごいし、電気も喰うし。今はけっこう電磁石について、いろいろな知識がほしいですね。
 
──そうなんですか?電磁石を使ってこんな作品を作るというと、かなり使いこなしていらっしゃるように思いますが・・・
 
堀尾:僕は電磁石の知識はあんまりないですよ!すごい荒っぽいやり方をしているので(笑)電磁石って、たぶん仕事としてガッツリやってる人はみんな知識があるんでしょうけど、趣味でやってる人ってあんまりいなくてそういう情報が全くないんですよ。電磁石の常識を手に入れる手段がなくて。そういう意見交換の場をKAKEHASHIサイトで作ってくれたら僕はすごい嬉しいですね(笑)
 
──確かに面白そうですね!募集してみます(笑)普段は電磁石の技術者の方とのコラボなんかはあまりしないんですか?
 
堀尾:難しいのが、僕は技術者の方に「こういうものを作りたい」というのを提示することができないんですよね。技術者の方って、明確な課題があって、それを解決するためにどうすればいいか、という開発をされるでしょう。僕はその明確な課題を出すことができないんですよ。「好きなものをいじっている延長にこうなった」という作品の作り方をしてしまうし、それを外れると「面白いかどうか」の基準がなくなってしまうので、僕が面白いかどうかの判断ができなくなっちゃうんですよ。僕は作品に「コンセプトが面白いか」じゃなくて、「現象が面白いか」を求めるんですよ。その面白い現象とか、面白いプロセスをライブや展示を通して見る人と共有したいんですよね。
 
──なるほど。確かに見ていてすごく好奇心をそそられるというか、ワクワクしちゃいます!それは堀尾さんのそういった「面白さ」の追及から生まれてくるものなんですね。ありがとうございました。
 
 
 
クリップもヘッドフォンもそうですが、本当に起きていることが滑稽すぎて、なんだか可笑しくなってしまいますよね!見ていて楽しめる、すごく愉快な作品だなと思いましたが、堀尾さんのインタビューを聞いてさらに面白さが増しました!
 
これからもどんどんワクワクする仕掛けが生み出されていくんだなあと思うと心が躍りますね!KAKEHASHIを通じて、堀尾さんの電磁石知識がさらに増すことで作品がパワーアップすることがあれば嬉しいな~と思います。
 
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